5月半ばの土曜日、保育参観がありました。
 
今回の保育参観では、モンテッソーリの「おしごと」をしている子どもの様子を見ることができました。
年少の我が子のおしごとをしている姿を見る、初めての機会でした。
 
普段は静かにおしごとをしている子ども達も、保育参観では父母に囲まれ皆嬉しそうにしており、楽しげな雰囲気で参観が始まりました。
我が子もとても張り切っており、「ママ、このおしごとはこうやってやるんだよ」と何度も私の方を振り返りながら縫いさしを行ってました。
このように物事のやり方を我が子から具体的に教えてもらうことはとても新鮮で、自立の一歩を感じました。
 
子ども達は皆、自ら積極的におしごとを選択し、やりたいと思ったことを秩序を保った中で行っていました。
先生はそれを静かに見守り、困ったことがあり聞いてきた子を手助けしたり、穏やかに子ども達の援助していました。
初めての保育参観では、もちろん今までに見たことのないモンテッソーリの教具にも魅力を感じましたが、何より一番心に残ったのはそういった子どもの自発性を尊重する環境でした。
 
一時間ほどおしごとの見学をしたあとは、「モンテッソーリ女史とその教育」というビデオを拝見しました。
モンテッソーリ教育自体については幼稚園から本を借りるなどして知識を多少得ていましたが、モンテッソーリ女史の生涯については全くの無知でした。
イタリアで女性初の医学博士となったマリア・モンテッソーリは、女性の地位向上運動に大きく貢献し、世界大戦を経験しつつ平和と子どもの生命の尊重を訴える運動を展開している偉大な女性でした。
 
私は我が子の自立・自発性を育て充実した楽しい人生を送ってほしいと願っています。
しかし我が子だけではなく、世界の子どもたちが自分で考え自分で行動すること、自由な成長を尊重されれば、世界平和という大きな願いが叶います。
これまでそのような世界規模の話を考えたことはなかったのですが、ビデオを通して僅かではありますが考えを巡らせることができ、実のある保育参観となりました。
 
年少児 母